(3)写真家との接点、WSの活用
人見知りを克服し始め、コミュニケーションも個撮でだんだんと取れるようになったが、今度は、テクニカルな面での基礎が全然できていないことに愕然とすることとなった。
従来撮っていた鉄道写真、山岳写真などは、くっきり、できるだけ順光でコントラスト高く撮ることをメインにしていたので、ボケ?、開放?、前ボケ?、背景ボケ?、アングル?と戸惑うことばかりの言葉が行きかう人物写真における極意は全く理解できず、モンモンとすることが多かった。
そのモンモンを打破するのに一番近い方法は、一つは多くの写真家の方と知り合い、その方の撮影を良い意味で盗むこと、二つはちゃんとWSにおいて基礎的なテクニカルな部分を教えてもらい理解すること、だと思ったので、その機会を多くするように活動をはじめた。
最初はGANREFつながりで、重本さん、重本さんはモデルの女性の艶やかな綺麗さを引き出すのが上手で、特に、ナイトポートレートでは思う存分その醍醐味と繊細さを教えてもらった。撮影と食が必ずセットになったロケ撮でのWSやサークル活動は面白いと同時にロケ撮のイロハを教えてもらった。これでロケ撮のノウハウのいったんを理解したので、以後のロケ撮での個撮などは崩れないロケ撮になっている。
次は磯Pさんこと、磯村さん 千葉方面でのロケ撮は磯村さんの独壇場、人物撮影だけでなく、パソコン、機材、現像ソフトにも詳しい磯村さんには、小湊鉄道でのロケ撮のほか、浅草でのスナップ撮影その後のDxOソフトでの現像などバラエティ豊かなことを学んだ。
この一連のWSのなかで、来ていたのが川上さんで、光、見えますか、という口癖でいろんなWSを後程させていただいた。GANREFがなかなかWSを開催できなくなったころ、CP+に出展していたストロボメーカーのニッシンさんが企画するWSへの参加が多くなった。そこに来ていたのが、バンダナをまいたおじさんだったが、それが薮田さんだった。話が長くなるのがたまにきずだが、ポージングに関してはきめ細かい、気を付けることを緻密に教えてもらった。
CP+には大勢の著名な写真家が登壇しているが、オリンパスのブースで登壇していたのが山岸さんだった。話が面白く、写真に対する熱い想いが節々に伝わってきたので大変興味をもった。ホームページを見ると山岸塾という集まりがあることがわかり、参加することとした。グラビアカメラマンとして大御所である山岸さんですが、撮るポジション、360度回りながら良いポイントを探すんだ、短時間でそれを見つけようと、プロフェッショナルな撮り方を実践的に教えてもらった。以後、親しくさせていただき、人物写真の一つであるグラビア写真とは何ぞや、ということを理解しつつある。シグマと共同で開催している会津若松の民家での撮影が会津好きな私にとって素敵な興奮する機会でもあった。神田のスタジオあるいはその周辺でのロケ撮は街角スナップポートレートの練習にも大変役立っている。人物写真のほかに、十勝輓馬の写真を継続して撮られており、帯広に2年いた私にとって懐かしく、また、近い存在の輓馬を介して、その美しさと気高さが伝わる写真を撮る、カメラマンではない写真家・山岸さんの一面もまた垣間見たこともいい経験になっている。
また、写友の湯沢さんとの会話で、松田さんのWSを知った。一日かけてテーマをミッションとしてこなしていくワークショップで、レンズワークなどを詳細に教えてくれるほか、毎回、ミッションが異なり、今回はワイドで、今回はアングル、前ボケ、といったテーマを設定し、参加者のいろんな取組みをみながら、自分ならこうする、という工夫をするということが習慣化された。露出等の数値を毎回確認(撮る前に必ず言うことで確認できるし、みんながどういう設定をして撮っているかも参考になる。)するのも、勉強になった。
次は、SNSから学ぶ です。
この記事へのコメントはありません。